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ジョン・ミューア・トレイル
 
ジョンミューアトレイル
到着した日のシェラネバダは初雪が降りました。
ジョンミューアトレイル
 
ジョンミューアトレイル
ノースドームを進むグレゴリー。
ジョンミューアトレイル
 
ジョンミューアトレイル
1日目のキャンプサイトの1000 Lake。
ジョンミューアトレイル
ヨセミテの象徴エルキャプテンとハーフドーム。
ジョンミューアトレイル
カールに氷河が残る2日目のキャンプサイト。
ジョンミューアトレイル
 
ジョンミューアトレイル
 
ジョンミューアトレイル
全4日間の旅を終え、全員笑顔でゴールイン。
 

GREGORY MOUNTAIN PRODUCTS社が1977年に創立して、今年で30年、節目の年を迎えています。

「これまでの歴史に刻まれている様々な記憶。それは言わば、トレイルと共に歩んできた歴史であり、そしてパックユーザー達から届いた30年分の意見の蓄積である。」

創設者ウェイン・グレゴリーの言葉です。ウェイン・グレゴリーの名言「Don’t Carry Gregory Pack,Wear it.」(パックを背負うのではなく、着なさい!)、何故この言葉を発したのか?そこに至るまでの考え方もやはり、上記の言葉どおりトレイル上にそのヒントが隠されているのだと思います。

 

ジョン・ミューア・トレイル。アメリカの長距離自然歩道であり、カリフォルニア州内、北はヨセミテ渓谷から、南はマウント・ホイットニー(4,421m)まで、総延長340kmのアメリカを代表するトレイルです。
また、GREGORY MOUNTAIN PRODUCTS社もアメリカ カリフォルニア州にあり、創業当時よりパックテスターやユーザー達は、衣食住をバックパックに詰め込んでこのトレイルを歩いていました。グレゴリーバックパックの原点を感じるに相応しいこの場所で、30thトレイルイベントが行われました。
全行程、3泊4日、歩行距離80km、ジョン・ミューア・トレイルを中心にマンモスレイクより、ヨセミテ渓谷を目指します。

 

初日、早朝より装備チェック。各個人、シュラフ、テント、マット、コッヘル、トイレ装備、着替え、防寒着などの個人装備を確認。さらに共同装備で、ガソリンストーブ、ベアープルーフ用のコンテナなどを振り分けます。総重量約20kgのバックパックを背負いトレイルヘッドである、アグニュメドウを出発。但し、トレイルのレギュレーション(規制)により、1グループ12名以下にすることが決まっており、2グループに分かれての出発となりました。

 

アメリカのトレイルは、その美しさと引き換えに厳しいレギュレーションで保護されています。トイレ、テント場、行動範囲、焚き火、熊との関係など、その項目は多岐にわたります。アメリカでは、それがトレイルに入る条件、当たり前の項目になっており、今更特に守るべきものではないのです。自然と共存し、自然を崇拝の対象にしてきた日本では、明確に、保護対象としなかった・できなかったため、このような厳密なレギュレーションが浸透していないよう気がします。実際に歩き、その大切さを実感しました。

 

私の所属したグループは、川沿いの景観が素晴らしい、リバートレイルを歩き、途中その川を越え、源のガーネットレイクを経由し、サウザンアイランドレイクを目指しました。日本の山のような急勾配を登り返し、ガーネットレイクの美しい景観が見えた時には、何とも言えず、それを抱えるバーナルピークの山容もまた凛々しく、しばし見とれました。その後、夕刻前にキャンプ地サウザンアイランドレイクへ入り、本日のテント場を探します。テント場は、先述したレギュレーションで規制されており、水場からの距離、植物の生え具合を見ながら判断しなければなりません。くどいようですが、1938年の整備以来、そのようにしてこのトレイルは、守られてきていることを実感しました。

 

また、ベアーコンテナについて、昨今日本でも野生動物の出没被害がメディアを賑わす時があります。ベアーコンテナは、食べ物を中心とする人間が持ち込み、匂いを発するもの、それは、もちろんファーストエイド系も同じで、日本人ならではですが、「正露・」などの匂いのきついものは当然、格納する必要があります。人間と熊の事故を防ぐと共に、熊の生存エリアに人間が入り込んでいるという明確な認識の下、人間の持ち込んだもので自然界の熊を惑わすことは絶対に禁止なのです。

 

2日目、夜露の凍結で目が覚めました。さすが、3,000mを越えるキャンプ地です。思いの他、冷えました。もちろん、太陽の光の当たらない時は、ダウン必須です。颯爽と出発の支度を整え、サウザンアイランドレイクを発ち、ヨセミテ渓谷手前、最終キャンプ地のトゥオラムメドゥズを2日かけて目指します。アイランドパス、ドノフューパスを越え、ライアルキャニオンへ、そこからこれまでの山岳ルートより一転し、森林帯に入ります。気持ちの良い森林浴を楽しみながら、最終キャンプ地へ。

 

コングラチュレーション!3日目のキャンプは、トゥオラムメドゥズのキャンプ場で、ヨセミテまでは残り1日ありますが、軽く乾杯をしながら3日ぶりのアルコール。全員で空が広く見渡せる場所まで降り、満天の星空に輝く満月を見つつ、夜は更けていきました。
最終日、車でポーキュパインフラットまで移動し、デイハイク。ノースドームからの圧倒的な存在感を誇るハーフドーム。ダイナミックなヨセミテフォールを横目にヨセミテ渓谷へ。夕方18時、全員揃って終着地。全員がハイタッチとハグを繰り返し、その感動を分かち合いました。

 

4日間、80kmの行程でした。大いなる自然の広がり、美しい景色、バックパックに衣食住20kgを越える荷物を詰め込み、シンプルなスタイルでそこに対峙する。人により様々な感じ方があると思いますが、そこに魅力があるからこそ、歩き目指す。
道具とは、それをサポートするもの、またはそれ以上、貴重な友。自分の旅の軌跡と共に、かけがえのない記憶に残るものであることを、認識しました。ウェイン・グレゴリーは言いました。「この自然を楽しみ、いろいろと感じて欲しい。」と。

 

「Don’t Carry Gregory Pack,Wear it.」(パックを背負うのではなく、着なさい!)この言葉、これまで自分の中では、それだけフィット感が良いものであることの形容とだけ思っていました。
しかしこのトレイルを歩き、ウェイン・グレゴリーと時間を共有し、Gregory Packは背負い心地はもちろんなことながら、より自分の体の軸に近い存在であることを望んでいるだと感じました。「背負う」より、もっと距離を縮めた「着る」、それはバックパックが、より身近な存在になること。それが支えになること。
そんなバックパックで在り続けることを、今でも、ウェイン・グレゴリーは目指しているのだと感じました。

 


金原 研 
Mr.金原

本社 グレゴリーチーム所属。学生時代にキャンプリーダーを経験し、自然の中でシンプルな生活を楽しむ、アウトドアへドップリつかりこむ。イベントなどには、ほぼ顔を出しています。浮浪人っぽいのが私です。声を掛けて下さい。



 
     


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