NZ MTBトリップのススメ。
2017.06.26 黒沢大介

NZ MTBトリップのススメ。

NZ MTBトリップのススメ。
Team A&F 黒沢大介

 世界有数のマウンテンバイク天国の一つである、南半球に位置する「ニュージーランド」。

2016年12月初旬から2017年4月中旬まで僕が滞在した南島クイーンズタウンを中心に、そのフィールドの魅力と情報をお伝えしていきたいと思います!

<クイーンズタウンはどんなところ?>

 オーストラリアの東にある島国ニュージーランド、日本の様に南北に分かれた列島になっていて、クイーンズタウンはその南島に位置しております。

日本からは飛行機で調子の良い便があれば、最短で13時間ほどで到着することができます。

僕が渡った2016年12月時点では直行便は運航しておらず、大体が北島オークランド乗り換え、もしくはオーストラリア経由となっていました。

もちろん、南半球ですので季節は日本と逆になりますよ!日本を出発する時に間違えて冬の格好をたくさん持ってこないでくださいね。気候はより南極に近くなりますので、夏でもそこまで暑くなりません。僕が滞在した期間はとりわけ冷夏だったようで、山間部にはまさかの雪(日本的にいうと6月頃!)が降りました・・・!

空港からタウン中心部までは10km弱ありますのでバイクを持ってきた場合にはレンタカーかタクシーがオススメです!クイーンズタウンだけを走るのであれば車が無くても大丈夫ですので、バイクを運んでくれるタクシーが昼間であれば頻繁に空港で出会えるかと。ちなみに空港からダウンタウンまでは片道25ドル程度です。メンテナンススタンドも空港にありますので、荷物が少なければ空港から自転車こいでいけるかも?!町までは一本道ですので、ワカティプ湖畔沿いの景色を満喫できますよ。

<ライディングフィールド>

 クイーンズタウンは世界からライダーが集まるマウンテンバイク天国です!一番有名な場所はなんといってもスカイラインゴンドラが架かるダウンヒルバイクパーク。ダウンタウンからも徒歩で行ける距離にあり、夏場は観光ゴンドラとしても動いておりますので観光客とライダーで忙しい時期はごった返しております!(年末年始はゴンドラはクローズになりますので注意!)ダウンタウン内に宿泊していれば、宿を出て自走で向かえますのでかなり便利ですね。コースも数えきれないほど張り巡らされていて、一週間じゃ覚えきれないほど!かなりイージーなコースからワールドカップライダーが練習するようなハードなものまでありますので、ライダーのレベルは幅広いです。ここはオフシーズントレーニングで有名ライダー達が数多く訪れる場所でもありますので、あの有名ライダーとうっかり出会えることも?!

ゴンドラ料金も半日券からシーズン券までありますので、どれぐらい走るかで選ぶことができますよ。もちろんダウンヒルコースだけでなくトレールやジャンプスキルを磨くフィールドなんかも充実しております。どの自転車を持ってこようか本当に悩んでしまいますが、一番楽しみたいジャンルを考えて決めてみてくださいね。全部!という人にはロッキーマウンテンのスレイヤーのようなAM(オールマウンテン)バイクをおススメいたします。

また、クイーンズタウンから車で少し走ればまた別のエリアにもトレールが広がっております。よりXC(クロスカントリー)向けになっている「セブンマイルトレール」や、これぞニュージーランド!というようなワイドオープンなコースがある「コロネットピークスキー場」等、本当に走る場所が豊富過ぎて迷ってしまいますね~。滞在日数に合わせてプランを決めてみてはいかがでしょうか?

<MTBイベント、コミュニティ>

 ここクイーンズタウンではフィールドが豊富なだけでなく、数多くのイベントやマウンテンバイクに関する活動が日々行われております。その中でもQMTBC(クイーンズタウンMTBクラブ)が中心となって活動している「ウェンズデーディグナイト」と呼ばれるトレールビルディング。毎週水曜日の18時頃からみんなで集まって、荒れたトレールの整備や新しいルートを開拓したりしております。もちろんみんなボランティアでありますが、ここはどうとか、ああした方が気持ち良いとか、走った姿をイメージして本当に楽しんでツールを握っておりますよ。

大体2時間程作業したらみんなで下山して待望のビールタイム!こちらは主催者が用意してくれますのでもちろんフリービールです。しっかり働いた後の、共通の趣味を持った仲間と飲むビールは最高でありますね!

草レースなんかも頻繁に開催されていて、ハードなコースを使用する真剣なダウンヒルレースから、キッズも参加できるような半分おふざけのレースまで、本当にみんなそれぞれのスタイルでマウンテンバイクを楽しんでいます。

参加費も無料の場合もあれば、高くても30NZドル程度ですので気軽に参加することができますね!もし訪れた際にタイミングが合えば参加してみてください。友達もたくさんできますよ!QMTBCのメンバーシップに登録さえすればこれらのイベントには参加することが可能です。年間で50ドル程にはなりますが、その費用は全てトレール保持やそれに関する費用に企てられているそうですので、楽しむための出費だと思えば決して高くは無いですね。

ちなみに夏の最盛期であれば9時頃まで明るくライディングすることができる素敵な場所であります。

<生活情報など>

 ライド以外の情報になりますが、マウンテンバイクだけがニュージーランドの魅力ではありません。

ハイキング好きにはたまらない、景色の良い山々に囲まれたクイーンズタウンですのでタウン中心から往復3時間もあれば帰ってこれるルートから、オーバーナイトができるルート、はたまた車で少し離れた場所でのキャンプ場など本当に無数に広がっておりますよ!

宿泊施設も多数あり、バックパッカーの様な場所からリゾートホテルまで。ただ最盛期には本当に予約が難しくなりますので、計画はお早めに!

物価はリゾート地ということもあり少々高めではありますが、その分素敵なレストランもたくさんあります。スーパー等で食材を調達すれば、大体の宿泊施設にはキッチンやBBQ施設が常備されておりますので、それもまた楽しいですよ。

クイーンズタウン内にはマウンテンバイクに特化したバイクショップが数件あり、多少のトラブル等はすぐに対応してくれます。また最新DH(ダウンヒル)バイクのレンタルもありますので、いっそのことバイクを持たずに向かってライドを楽しんじゃうなんてことも可能です。スタッフはみんな良い人なので、お気に入りのバイクショップを見つけてみてくださいね。

マウンテンバイクだけでなく、どんなスポーツにも怪我は付き物です。もちろんバイクパークでライド最中に怪我をする人も少なくないことは事実でありますが、そこは流石のアウトドアスポーツ大国ニュージーランド、なんと病院にかかる費用が渡航者を含めて無料なんです!(各町のパブリックホスピタルに限ります。)実際に僕も手を怪我してしまったのですが、レントゲン、ギプス、診察料まで全て国がカバーしてくれるのですね。病院のスタッフの人もマウンテンバイクで怪我したといえば当たり前のように対応してくれますよ。でも、かといって怪我をして良いというわけではありませんよー!

駆け足になってしまいましたが以上がクイーンズタウンのマウンテンバイクシーンのご紹介でありました。まだまだ全土にフィールドは広がっており、時間に余裕があればじっくりとニュージーランド全体をマウンテンバイクトリップしてみると絶対に楽しいはず!実際に僕もクイーンズタウンからロトルアまで車で1500km程移動して、クランクワークスと呼ばれる世界最大のマウンテンバイクフェスティバルに参加してきましたが、そこもまた最高の場所でありました。今年の冬は寒い日本から抜け出す計画を立ててみてはいかがでしょうか?

レポーター紹介
黒沢大介
黒沢大介

MTBライダー
Team A&F

 高校生時代よりマウンテンバイクを始め、すぐにダウンヒル競技の世界へ飛び込む。高校3年時に出場した世界選手権をきっかけに、世界で活躍することを目標に海外遠征を重ねる。ダウンヒルではワールドカップ等世界各地を転戦し、近年流行になりつつあるエンデューロ競技でも日本人では数少ないEWSフィニッシャーとなる。