2014.05.01

アルパインクライミング&スキー

島田和昭

アルパインクライミング&スキー
島田和昭

再挑戦
我々5名は昨年悪天にて敗退した不帰1尾根へ再び向かった。
数日前に降った雪の量や質はどうなっているのかドキドキしながら。そしてもちろんワクワクしながら。

無事に目標のコルに到着。早速テント設営のために斜面を切り崩し雪壁を作って防風壁にする。
快適に寝る準備さえできれば至福の一時。仲間と語らいながらお茶を飲み飯を食らう。
しかしいささか明日の断壁越えの緊張感をだしながら。
いよいよ断壁へのアタック開始!Ⅳ級岩場を越え急な雪壁をロープを引いてクライミング。
このような壁や雪稜では中間支点を取る場所が思うようにならないことも多い。
スノーバーを埋め込み、ハイマツを掘り出し前進して行く。

断壁後は長い尾根を重たい雪をラッセルラッセル!
そして思いのほか厳しかった頂上直下の壁を乗り越えついに頂上へ。
なんともいえない達成感にこのお天気、最高の気分。
クライミング終了後すばやくロープをしまい込み次の課題、不帰沢の滑降へ準備をする。

クライミングはロープで結ばれある意味とても安心だがスキーはそうはいかない。
終わるとともにすぐにまた緊張感が湧いてくる。
残念ながらデブリの巣窟となっていた不帰沢。

非常に難しい雪の中をジャンプターンでごまかしながら滑る。
修行のようだがしかしこれもまた山らしくていいものだ。
無事に急斜面のデブリ地帯を抜け滑り私たちは帰路についた。
仲間とともに挑んだ再挑戦の山、不帰1峰。
その不気味な名前とは裏腹に素晴らしい雪稜と斜面、大自然と仲間に感謝の山行であった。

仲間:高橋守 藤川健 関根匡
カメラマン:杉村航

レポーター紹介
島田和昭
島田和昭

日本山岳ガイド協会登攀ガイド
国立登山研 修所講師でもあり「登攀・縦走・岩稜・沢登り・雪稜・雪山・救助等」のオーダーメイドガイド歴17 年。年間 200 日程、内容の濃い少人数制で活動している。

島田ガイド事務所
http://www7a.biglobe.ne.jp/~naturalstyle/