ETHNOTEKが紡いでくれた彼らとの出会い pt.3
2017.10.23 内山大地・内山涼

ETHNOTEKが紡いでくれた彼らとの出会い pt.3

ETHNOTEKが紡いでくれた彼らとの出会い

5.刺繍を習ってみたい!


その日の夜。
涼が刺繍を習いたいと言い出した。 

もともと編み物などが好きで日本でも教室に通っていたことがあったが、この縫い物と刺繍は見るからに難しそう、しかも彼女たちとは言葉の壁がありその願いは簡単そうではないと思った。 

翌日、無理を承知でその想いをPankaj氏に伝えると少し難しそうな顔をしていたけれど願いを叶えてくれ、次の日にPankaj氏のオフィスで刺繍教室が開催された。Bhujの街は少し歩けば布や糸を売っているお店がたくさんあるので涼は前日にBhujの街中で布と糸を買い揃えて、自分なりに真似をして刺繍を練習してから臨んだ。 

後になって知った話だが、Rabariの女性がそれ以外の人に教えることはほとんど無いということだった。 


涼が見様見まねで作った刺繍を見た彼女たちがニコッとしたのが黒い布の下から見えた。
でも涼が使っている糸では少し太すぎたのか、糸を変えて、昨晩涼が1時間近くかけて作った一つの刺繍を10分もしないうちにキレイに作って見せてくれた。 

そこから涼のスイッチも入り、これは?これは?と前に見せてもらった刺繍を一つ一つ教えてもらい、僕はそれをビデオに撮った。彼女たちは写真などに自分が写るのを嫌ったため、手元だけを撮らせてもらった。 

そうしているうちに、涼は少しずつコツをつかんだのか彼女たちもその上達ぶりを喜び、(次々に)違う刺繍の技を教えてくれた。 


その刺繍教室はお昼ご飯をみんなで食べ終えた後も続き、いつの間にか涼の布も少しだけ作品のようになっていた。
布の少しずつ糸が縫われ、形となっていくのと同じように、彼女たちと涼の関係も近いものになっているのが感じられた。 

彼女たちと僕たちの間には言葉ではない。でも違う何かで繋がっていることを感じさせてくれた。 

6.今回の訪問を通して


僕たちのわがままから始まったBhujへの訪問。
Pankaj氏、Shamji氏をはじめスタッフの方が僕たちを歓迎してくれていることを強く感じた。 

彼らからは僕たちがここで見たこと、感じたことを日本に、世界の人に伝えてほしいと言われた。
決して簡単に行ける場所ではないからこそ、この僕たちの記事を読んで少しでも多くの方がこのTHREADを身近に感じてくれたら嬉しい。 


また、もの作りの過程を見せてもらい、この一つができるまでにたくさんの人の手とたくさんの時間が費やされていることを改めて知った。
「物を大切にする」日本人の僕たちには根付いているような感覚も、もう一度この場所でその意味を教えてもらったように感じた。 

僕たち自身もTHREADが今まで以上に大切で身近な存在になった。
このTHREADをつけたETHNOTEKを背負って世界を旅することがさらに楽しみになった。
機織りの職人たちは僕たちが背負ったETHNOTEKを見て、どこか誇らしげな顔をしていた。 


今日も彼らはTHREADを作っているだろう。
今日も僕らはそのTHREADをつけたETHNOTEKを背負って世界を旅していく。 

レポーター紹介
内山大地・内山涼
内山大地・内山涼

内山大地・内山涼
うちやま だいち・りょう
バックパッカー
新婚旅行で世界一周の旅をしている28歳同士の夫婦。2人の夢であった新婚旅行で世界一周を実現するため節約生活を経て、2015年6月末から夫婦で世界一周の旅に出かけています。

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